Googleが、最大のパートナーであるAmerica Online(AOL)から得ている3億8000万ドルの売上を守るために、Microsoftの先手を打って、AOL買収に名乗りを上げる可能性があると、あるアナリストが述べている。
Merrill Lynchのアナリスト、Lauren Rich Fineは米国時間16日、AOLがMicrosoftと提携した場合の影響に関するレポートを公表したが、そのなかで同氏は「GoogleもAOL買収に名乗りを上げる可能性が大いにあるとわれわれは考えている」と述べている。「そうすれば、GoogleはAOLから得ている売上を守れるほか、検索広告の売上高を100%維持でき、また膨大な量のコンテンツも得られる」(Fine)
New York Times紙は米国時間15日に、Microsoftが、ポータルおよび検索市場におけるGoogleとの厳しい競争に対抗すべく、AOLとMSNの合併を含むさまざまな選択肢について、AOLの親会社であるTime Warnerと交渉中だと報じた。
Wall Street Journalも、AOLがGoogleからMSNへの検索エンジン切替を検討している可能性があり、そうなればGoogleの1株当たり利益が5〜10%減少すると報じた。2004年には、Googleの売上高の約12%に相当する3億8200万ドルがAOLからGoogleに流れている。
Googleは、Yahooが買収したOvertureに代わって、2002年にAOLへの検索サービス提供を開始し、2003年には提携をさらに拡大している。Googleは、広告リンクがクリックされるたびにAOLに報酬を支払っており、特定のキーワード別にAOLが検索結果を表示する場所を競売にかけ、広告主にこれらを販売している。
Merrill Lynchのメモは、Googleが2回目の新株発行で41億ドルを調達した数日後に登場した。
Time Warnerの関係者はコメントを控えており、AOLの関係者にも電話でコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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