日本テレビ放送網は7月19日、インターネットを通じて自社番組を有料配信するVOD(ビデオ・オンデマンド)事業を本格的に開始すると発表した。サービスの開始時期は10月の見込みだ。
サービス名は「第2日本テレビ(仮称)」で、バラエティーやニュース、ドラマなどのコンテンツを有料でストリーミング配信する。「見たいときに見る」というVODの特性に合わせ、1本あたりのコンテンツの長さは3分〜15分程度のものを用意する。入会は無料だが、各コンテンツの単価は現在検討中だ。日本テレビでは、PCに向けたコンテンツはもちろん、携帯電話などへのコンテンツ配信の可能性も探るとしている。
今回のサービスで同社は、早期に100万人の会員獲得を目標としており、「放送外収入の大きな柱として成長させる」としている。また同社は、ユーザーからの直接収入のほかに、第2日本テレビを通じた広告収入も予定している。
同社では、「ブログなどでユーザーに参加を呼びかけ、双方向でアクティブな更新を目指し、ユーザーニーズに合った映像コンテンツを提供する」としている。スタート時のコンテンツは、バラエティーやショートドキュメント、ニュースが中心だが、今後は、同社が保有する約18万本のアーカイブを再パッケージするほか、地上波番組と連動した新コンテンツや、リアルタイムニュースの配信を予定している。
なお、テレビ局によるVODサービスとしては、フジテレビジョンが7月15日より、ISPやコンテンツ配信事業者との提携による有料の動画配信サービス「フジテレビ On Demand」を開始している。フジテレビでは、まず「2005ワールドグランプリ女子バレーボール 決勝ラウンド15試合」の配信を始めたほか、CS放送「フジテレビ721・739」のコンテンツを中心に提供する方針を示している。
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