米マクロメディア(スティーブン・イーロップCEO)は、次世代Flash技術基盤構想「Macromedia Flash Platform」を発表した。
ブラウザやOS、ハードウェア機器の種類を問わず、リッチコンテンツ、アプリケーションやコミュニケーションをもっとも効果的に体験できる「Flash」とその関連技術を、優れたデジタル体験を提供するための統合プラットフォーム(技術基盤)として捉え、今後、進化させていくというロードマップを描いた。表現力やパフォーマンスが大幅に向上する次世代「Flash Player」や、コードネーム「Maelstrom(メイルストローム)」の市場投入も行う。
具体的には、(1)環境を問わず動作互換が保証されたクライアントランタイム(Flash Player)、(2)オープンなファイル仕様(Flash SWF形式)、(3)強力なプログラミングモデル(オブジェクト指向言語ActionScript 2.0/MXML/Flexクラスライブラリ)、(4)実績をもつ開発ツール(Flash/Flex Builder/Captivate/Breeze Presenter/FlashPaper)、(5)専用サーバー技術(Flex Server/Flash Communication Server/ColdFusion)、(6)統合ソリューション(Breeze)で構成する。
次世代Flash技術基盤構想では、これら主力製品の統合を重視。ユビキタスなクロスプラットフォームクライアントには「Macromedia Flash Player」、リッチインターネットアプリケーションの開発には「Macromedia Flex」、魅力あるインタラクティブコンテンツの作成には「Macromedia Flash MX 2004」と「Macromedia Captivate」などを利用することができる。今後、これら製品の連携をより進化させ、プラットフォームをさらに強固なものにしていく予定。
同社はさらに、ブロードバンド通信プロバイダが、同構想に基づくソリューションを提供できるように新しいイニシアチブを発表するとともに、「Flash Platform」のための次世代IDE(アプリケーション開発ツール)を「Eclipse」ベースとすることを決定し、「Eclipse Foundation」に加盟した。
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