Microsoftが、デスクトップ検索ツールの利用をブラウザ以外にも拡大するための情報を密かに公開した。Microsoftは、検索分野で独占的立場にあるGoogleに対抗するため、開発者に支援を求める意向だ。
Microsoftが公開したAPIを利用すると、プログラマは、デスクトップ検索の結果を好きなプログラムに表示させることが可能になる。今週に入って公開されたこのAPIは、まだベータテストの段階にある。
MicrosoftのMSN事業部は、Googleが「Google Desktop」を投入した数カ月後の5月に「Windows Desktop Search」をリリースした。Windows Desktop Searchには、インデックスを作成して検索の高速化を図るなど、検索をカスタマイズするための機能が既にいくつか用意されている。
Googleも、Google Desktopと各種アプリケーションを連携させるためのAPIとSDK(ソフトウェア開発者キット)を独自に用意している。
Microsoftは、2006年発売予定の次期Windows「Longhorn」で実現を目指していた検索機能を一部断念している。しかし、それでも同社はWindowsの検索機能を大幅に改善するつもりだ。たとえば、Longhornでは、検索結果を仮想フォルダに保存することができる。さらに、このフォルダは、特定のクエリに対応する項目がすべて包まれるように、自動的にアップデートされる。
Microsoftは、これらの検索機能がLonghornに搭載された時点でそのAPIを公開し、開発者が独自の検索プログラムを作成できるようにするものと思われる。
一方、Apple Computerは、開発者が「Mac OS X 10.4」に搭載された検索機能Spotlight用にプラグインを開発できるよう、既にAPIを公開している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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