バーモント州のある会社が、iTunesのインターフェースは自社の保有する特許を侵害しているとして、Apple Computerを訴えた。
Contois Music & Technologyというこの会社は先週、Appleの行為がContoisに「回復不可能な」損害を与えているとして、バーモント州の連邦地方裁判所に訴訟を起こした。同社は提出した訴状のなかで、iTunesの仮差止めおよび永久差止めに加え、不特定額の損害賠償を求めている。Contoisはさらに、Appleが故意に特許を侵害したと主張しており、同裁判所に対して、この点を加味して損害賠償額を計算し、本来の3倍の金額を支払うよう命じることを求めている。
Appleの関係者はコメントを控えていた。また、Contoisにも詳しいコメントを求めたが、代理人から即座に回答を得ることはできなかった。
Contoisは今回の訴えのなかで、同社がこの特許について2004年9月に書面でAppleに通知したことと、早ければ2003年1月30日にはAppleが特許の存在に気付いていたことを明らかにした。
ContoisのオーナーであるDavid Contoisは、楽曲再生ソフトウェアのインターフェースに関する自分のアイデアを、1995年11月に開催されたComdexと、1996年に開催された音楽関連のイベントで披露したとしている。そして、当時もしくはその後Appleに入社した人物のなかに、このイベントに出席してContoisのプレゼンテーションを見た者がいる、と主張している。
この訴訟は、米国時間21日午前にMacファンサイトのAppleInsiderで報じられた。
Appleは、音楽関連でほかにもいくつか訴訟を抱えている。Virginは、Appleがデジタル著作権管理技術「FairPlay」のライセンス供与を拒否するのは不当だとし、欧州の監督機関に訴えている。Appleはまた、iTunes Music StoreをめぐるE-Dataとの特許訴訟で和解している。さらに、BeatlesのレコードレーベルであるApple Corps.も、Appleが音楽事業に進出し、許可された範囲を超えて商標を利用したとして同社を提訴している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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