マクロメディアとシックス・アパートは6月14日、Movable Type(MT)に対応したMacromedia Dreamweaver MX 2004用の拡張機能「Dreamweaver拡張機能 for Movable Type 3」を発表した。マクロメディアのDreamweaver デベロッパーセンターから無償でダウンロードして利用できる(画面1)。
この拡張機能は、最新のMT3.17に完全対応しており、Dreamweaver MX 2004上でMTタグの挿入や編集が可能で、タグの説明や属性の説明も参照できる。マクロメディアプロダクトチームのテクニカルアシスタントである篠原憲文氏は「海外ではMT2.0をサポートした拡張機能はあったが、個人が作って公開しているものだった。マクロメディアとして、正式にMTを、しかも最新バージョンの3.0以降をサポートしたのは初めてのことだ」と語った。
もともと、今回の拡張機能は日本のマクロメディアにおいて3月上旬に話し合われていた。「ブログがこれだけ普及する中、ブログツールのデファクトスタンダードになりつつあるMTをDreamweaverがサポートすることは非常に重要だと考え、またそのニーズがあることも確信していた」(篠原氏)ということで、すぐにシックス・アパートに協力を仰いだ。
マクロメディアプロダクトチームのテクニカルアシスタントである篠原憲文氏(左)とシックス・アパートのプロダクト担当ディレクターである柳下剛利氏(右) |
シックス・アパートのプロダクト担当ディレクターである柳下剛利氏は「ブログをカスタマイズしたいニーズは高いが、テンプレートを販売している企業の人たちでもタグをテキストで1つ1つ打ち込むなど、いわゆる手書きがほとんどだった。そのため、すでに定評があって使いやすいツールでMTのタグがサポートされることが非常に重要だと考えていた。今回の拡張機能でMTのタグを扱うのは格段に楽になった」としている。柳下氏自身がDreamweaverのヘビーユーザーだったため、拡張機能の開発はスムーズに進んだようだ。
MTのタグには、<$MTBlogName$>などの変数を埋め込んだり変換したりするための「変数タグ」と、
また、RBB PRESS発行の「Movable Type 公式タグリファレンス」からリファレンスの提供を受け、各タグの使用方法や説明などをDreamweaver上で確認できるので、書籍で調べながら作成するといった手間も省ける(画像4)。
実際に、インストール後に拡張機能を使って制作するには、まずMT側で、テンプレートファイルに「リンク」を設定する(画像5)。次にDreamweaver MX 2004でテンプレートファイルを作成、編集し、テンプレートファイルをFTPなどでウェブサーバにアップロードする。そうすれば、MTはエントリーの新規投稿や編集、再構築の際にリンク先のテンプレートファイルの内容を反映する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス