Googleが、「Web Accelerator」ソフトウェアをダウンロードできなくしてしまった。同社は数日前にこの製品の提供を開始したばかりだった。
Web Acceleratorは、ウェブページの表示スピード高速化を目的としたツール。Googleは同製品の提供を一時中止した理由について、キャパシティの問題だと説明している。同社サイトに掲載されたメッセージによると、「ユーザー数が最大キャパシティに到達した。(われわれは)現在、サポート可能なユーザー数を増やせるよう積極的に作業を進めている」という。
Googleの関係者は米国時間11日、Web Acceleratorの提供中止はセキュリティ上の懸念に関連したものではないと述べた。「Web Acceleratorは限定ベータであり、最大ユーザー数に到達した」(同関係者)
Web Acceleratorは4日に公開された。だが、同ソフトウェアが、大半の人々を不安にさせるほど多くのデータをキャッシュしたり、場合によっては非公開のウェブページを表示してしまうことが判明したため、その日のうちに人々の間に懸念が巻き起こった。
ベータ版としてリリースされたWeb Acceleratorは、FirefoxとInternet Explorerではダウンロードするだけで自動的に機能するよう設定されている。同ソフトウェアは個々のPCが頻繁にアクセスするサイトのコピーを保存し、それらのページが更新された場合には追加されたデータを自動的に取得するようになっている。そのため、ブラウザ側ではこれらのサイトのデータを読み込む場合にも、更新された差分だけを取得すればいい。またソフトウェアには、アクセスする頻度の高いウェブサイトを、ユーザーがダウンロードする前にあらかじめ自動取得する機能もある。
Google Labsのある掲示板には、Googleがインターネットセッションの詳細をキャッシュしていることを取りあげ、それがセキュリティに及ぼす影響を受け入れられないとする書き込みがあった。これに対し、Googleは声明のなかで、このサービスではユーザーのIPアドレスや、そのコンピュータと接続に関する情報、それにメールアドレスなどの「個人を特定できる情報」を受け取ることができると述べ、ただしインターネットバンキングなどSSL接続での情報はキャッシュされないとしていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス