Skypeは、人気の高い同社のIP電話アプリケーションに、「SkypeIn」および「Skype Voicemail」という2つの新しい有料機能を追加した。
この2つの機能はこれまで限定的な形でテストが行われていたものだが、今回Windows、Linux、Pocket PC、Mac OS Xの各バージョンで本格的な利用が可能になった。フリーソフトのSkypeは、1億回のダウンロード記録を達成したばかりで、すでに3500万人の登録ユーザーがいる。
SkypeInは、ユーザーがデンマーク、フィンランド、フランス、香港、ノルウェー、スウェーデン、英国、米国の8カ国で最大3つの電話番号を購入できるようにするもので、この番号には、加入者電話からでも携帯電話からでも電話をかけることが可能。Skype Voicemailの方はその名の通り、電話をかけてきた相手のメッセージを録音するサービスだ。
同社ではこれで、Skypeユーザーがコンピュータから加入者電話に1分単位の料金で電話をかけられるSkypeOutのほか、合計3種類の有料サービスを提供することになる。
SkypeInの料金は3カ月で12ドル90セント、あるいは1年で38ドル72セントとなっている。この料金にはボイスメール機能も含まれている。
ボイスメール機能単体の料金は3カ月で6ドル45セント、あるいは1年で19ドル36セントとなっている。
両ツールともSkypeのウェブサイトから入手できる。
SkypeのCEO(最高経営責任者)、Niklas ZennstromはSilicon.comに対し、この新機能によってSkypeの利用時間が増え、「Skypeを主なコミュニケーションツールとして利用する人が確実に増える」ことを期待していると語った。
Skypeのボイスメールサービスは、ユーザーがオリジナルの応答メッセージを録音できたり、最大10分のメッセージを録音できるなど、従来のボイスメールと非常に良く似ている。しかし、Zennstromによると、Skypeユーザーの不在が確実なときには音声メッセージを送信するなど、既に革新的な使い方をしているテスターもいるという。
「われわれは、従来のボイスメールとしてだけでなく、メッセージングサービスとしての利用も想定している。ボイスメールにメッセージを直接送信しているユーザーもいる」(Zennstrom)
Skypeではユーザーがネットに接続していなくても再生ができるようボイスメールが保存されている。Zennstromによると、この機能は前からあるサードパーティー製の「留守番録音」アドオンとは一線を画すものだという。同時に同氏は、サードパーティーの開発者に対し「各社には是非とも開発を続けてもらいたい」としている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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