日本テレビ放送網(日本テレビ)グループは4月1日、ソニーグループのブロードバンドコンテンツポータル、エー・アイ・アイ(AII)の第三者割当増資を引き受け、4億1310万円を出資すると発表した。AIIが4月15日付けで発行する新株1万750株のうち、日本テレビグループが5100株を引き受ける。これにより、同グループが保有するAII株式の議決権比率は5.58%となる。
日本テレビは、「ブロードバンド事業への本格的な取り組みは、以前より社内で検討していた。ただ、番組をインターネットで配信するには権利処理問題など、避けられない課題が多く、まずベース作りが必要だと考えている。AIIはコンテンツの配信基盤やコンテンツ保護、課金システムなどの強力な動画配信プラットフォームを持っている点が強みだ」としている。また両社は、公正な権利処理システムの確立を図るため、ブロードバンドの著作権ルールの確立を目指す企業ビーバットと連携し、著作権管理プラットフォームの構築を進めるとしている。
今回の提携により日本テレビは、同社の制作した番組をネット配信する見込み。サービス開始時期や料金などの詳細は、現時点では未定としている。
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