Apple Computerが英国の企業に対し、「iTunes.co.uk」の引き渡しを求めていたドメイン名紛争で、Apple有利の判断が下された。
CyberBritainが利用している同ドメインにはiTunesの商標が含まれており、CyberBritainは同ドメインの所有権をAppleに移転させるべきだとして、Appleは2004年12月、ドメイン名紛争解決サービスを提供するNominet UKに申し立てを行った。
CyberBritainのCEO、Benjamin Cohenは、Appleの威圧的な戦略を非難し、iTunes.co.ukのドメインは、Appleの商標申請が告示された時期より1カ月前の2000年11月に取得したものだと述べた。また、Appleのオンライン音楽ダウンロードサービスiTunes Music Storeが立ち上がったのは、その約3年後だと、同氏は付け加える。
Cohenは、悪意をもってドメインを登録したわけではないと主張する。Appleが提案した現金の支払いに応じなかったのも、現金を受け取れば、お金目当てでドメインを登録したと解釈されかねないからだと、同氏は述べる。
しかし、NominetはApple有利の判断を下し、iTunes.co.ukのドメインをAppleに譲り渡すようCyberBritainに命じた。
Cohenは現在、今後の対応について検討中だという。同氏はNominetに上訴するか、英国高等法院に訴訟提起することができる。Cohenは、iTunes.co.ukの使用を継続し、同ドメインにアクセスしたユーザーを自社のショッピングウェブサイトにリダイレクトするとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」