ソフトウェア特許反対派の人々が今週、ベルギーの首都ブリュッセルでコンピュータを使った発明の特許取得に関する指令(Directive on the Patentability of Computer-Implemented Inventions)に対する抗議行動を予定している。
反ソフトウェア特許の活動家らは現地時間17日、欧州連合(EU)の主要組織である欧州連合理事会(EU Council)、欧州委員会(EC)、欧州議会(EP)の建物の前をデモ行進する予定だ。これらの組織は論議を呼んでいるソフトウェア特許指令の作成に関わっている。この抗議集会は、汎欧州の圧力団体Foundation for a Free Information Infrastructure(FFII)が組織しており、同団体は7万5000人以上の支持者を抱えているという。
EPのある委員会が今月初めに、指令を最初から作成し直すよう要求したが、EU CouncilやECはその要求には応じたくない様子だ。ECは先週、EU Councilが指令の承認を延期したことについて、「大変遺憾である」と述べた。
FFIIの広報担当Dieter Van Uytvanckは、今回のデモ行進によって、EU CouncilとECに対し、指令に対する反対がいかに強いかを示したいとしている。
Van Uytvanckは声明の中で、「これまでのEU CouncilとECの一連の行動には、欧州市民に対する敬意が全く感じられなかった」と述べ、さらに次のように続けた。「両組織は、EPの大多数の反対の声を完全に無視してソフトウェア特許を推進し続けている。もう我慢の限界だ。2月17日に、彼らは思い知ることになるだろう」
デモ主催者は、参加者に横断幕を持参するよう促している。FFIIは横断幕に書く標語について様々な提案をしている。例としては、「(欧州は)バナナ共和国ではない。ソフトウェア特許反対!」や「ソフトウェアはセックスのようなもの。自由な方がよい」などが挙げられる。
この記事を執筆している時点では、インターネット上でデモ参加に登録した人はわずか49人だが、FFIIは、最終的な登録者数はその10倍以上に達すると見ている。
デモに関する詳細はFFIIのウェブサイト上に掲載されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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