Googleの元社員Mark Jenは米国時間11日に公開したブログのなかで、ブログを理由に同社を解雇されたことを認めた。
「2005年1月28日付けて、私はGoogleを解雇された」とJenはNinetyninezerosという自身のブログに記している。「直接的かどうかは別にして、ブログが理由なのは間違いない。解雇される2日前に私はGoogleと、ブログの内容を見直し、不適切なコンテンツを削除した。だから、今回の解雇は大ショックだ。ブログを閉鎖しろといわれていれば、そうしていただろうに」(Jen)
JenはGoogleで働き初めてからわずか11日間で同社を去ったことになる。同氏はこの間に、新入社員として受けた同社の印象を、批判的なものも含めて、自らのブログに書き留めていた。
ブログが原因で上司と衝突し、仕事を失ったのはJenが初めてではない。Delta航空のある客室乗務員は、自分の制服姿をブログで公開し、会社を解雇されている。またMicrosoft社内にAppleのPower Mac G5が運び込まれる場面を写真に撮ってブログで公開したMicrosoftの契約社員が、同社との契約を打ち切られた例もある。
Googleは2つの意味で、従業員のブログが原因で発生する問題に対して敏感になっている。同社は2003年2月にブログの草分け的存在であるPyra Labsを買収し、ブログの普及に一役買うことになった。また同社は自社のビジネス運営にあたり、利益よりもまず倫理を優先することを明言し、顧客および従業員のケアで他社よりも高い水準を目指すことを示唆していた。
JenはGoogleの決定に対して異議を唱えている。同氏は、この決定が今後ますます顕著になると思われるトレンドに合わないと述べる。
「私はブログがネット上の次の大きなトレンドになると思う・・・企業はこれまでの技術と同様に、この技術を受け入れるべきだ」と同氏はブログに記し、さらに「自社のサービスに自信のある企業なら、従業員がそのサービスを広めるのを認めるべきだ。情報過多といわれる今の時代、ブログは最も即効性があり、かつ費用対効果の高いマーケティング手法として、急速に普及しつつある」と述べている。
Googleは、Jenがもはや自社の従業員ではないとする、以前の声明を繰り返すだけで、それ以外のコメントは控えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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