米映画会社の団体が米国時間26日、ファイル交換ユーザーに対する2度めの提訴に踏切り、これらのユーザーがつくるコミュニティに対してさらに法的圧力をかけることになった。
米国映画協会(MPAA)はまた、新たに無料ソフトウェアを公開し、保護者が子供の使うコンピュータをスキャンし、ファイル交換用プログラムや、著作権で保護されている可能性のある映画/音楽ファイルを探し出せるようにした。
MPAAは今回の訴訟に関し、全米のユーザーを対象にしていると述べたが、具体的な人数については明らかにしなかった。
不正なファイル交換ユーザーとの戦いでは、当初レコード会社が先頭に立っていたが、最近では映画会社が独自の積極的な法的キャンペーンを開始し、個人ユーザーや、ファイル交換ネットワークのハブとして機能するウェブサイトやサーバの運営者に狙いを定めている。
MPAAは、昨年11月に初めて、個人ユーザーを相手取った一連を訴訟を起し、さらにBitTorrentやeDonkey、DirectConnectなどのネットワーク運営者に対する世界的な反対キャンペーンを展開してきた。
その結果、Suprnova.orgやYourceff.comのような、ファイル交換のハブとして機能していた人気ウェブサイトがいくつか消滅した。LokiTorrent.comは、いまでもオンラインで活動を続けているサイトの1つだが、同サイトではユーザーに訴訟費用をまかなうための寄付を募っている。
MPAAが提供する「Parent File Scan」というソフトウェアは、コンピュータ内にあるファイル交換ソフトやマルチメディアファイルを特定するもので、保護者はこれを使ってコンピュータ上のファイルが合法的に入手されたかどうかを判断できる。企業ネットワークにインストールされているようなネットワークモニタリングソフトと異なり、MPAAが提供するソフトウェアは、ダウンロードを監視したり、阻止することはない。
同ソフトはMP3、MicrosoftのWindows Media、Apple ComputerのiTunesソフトが主に使用するAACやMPEGのような一般的なフォーマットを含む、ほとんどの音声/ビデオファイルを検索・特定できる。しかし、このソフトではファイルが合法的に得られたものか、不正にダウンロードされたものかを区別することはできない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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