MozillaとFirefoxは、10月も引き続きウェブブラウザ市場でシェアを伸ばしたが、このあおりを受けて同市場を支配するInternet Explorer(IE)のシェアが低下したことが、あるオンライン調査で明らかになった。
MozillaとFirefoxを利用する米国人ネットユーザーの割合は、10月に6%まで増加した。両者の割合は半々だった。なお過去における割合は、9月が5.2%、6月が3.5%だった。
一方、MicrosoftのIEは引き続き圧倒的な首位の立場を守っているものの、10月にはシェアを0.8%落とし、92.9%となった。6月の時点では95.5%だった同ブラウザのシェアは、9月には93.7%に減少していた。また、OperaとApple ComputerのSafariは、合わせて1%を若干上回った。
ウェブ分析会社のWebSideStoryは、Walt Disney Internet GroupやBest Buy、DaimlerChrysler、Liz Claiborneといった主要なウェブサイトにセンサーを組み込むことで、市場シェアを測定している。
MozillaとFirefoxのシェアは、IEと比較するとごくわずかなものでしかない。だが、IEのシェアが5カ月連続で減少しているのに対し、Mozilla/Firefoxのシェアが5カ月連続で増加していることから、はたしてこの傾向にブレーキがかかるのか、かかるとすればはいつ頃になりそうかという点について、アナリストらは疑問を呈し始めている。
「MozillaとFirefoxの人気は一過性のものではない」と、WebSideStoryアナリストの Geoff Johnstonは述べている。
この調査結果は、11月9日に予定されるFirefoxの正式リリースの直前に発表された。MozillaのオープンソースコードをベースとするFirefoxの人気は急上昇しており、ダウンロード件数は2週間前に500万件に達し、その後700万件も突破している。
WebSideStoryのJohnstonによると、Firefoxは引き続きシェアを獲得するかもしれないが、いずれ頭打ちになる可能性もあるという。Firefoxのユーザーの多くは技術に通じたアーリーアダプタで、平均的なウェブサーファーではない。「(Firefoxは)まだメインストリームには達していない」(Johnston)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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