America OnlineとGoogleが欧州での提携を強化した。両社はこの動きにより、またもやライバルのOverture Servicesを検索市場の片隅に追いやることになる。
米国時間19日に発表された契約の下で、イギリス、フランス、ドイツのAOL加入者は、Googleから提供される広告を目にすることになる。この広告は、ユーザーが入力したキーワードと関連するものが検索結果と共に表示するよう設計されている。
Googleは既にヨーロッパで、AOLのすべての検索関連製品向けに検索結果を提供している。両社によると、GoogleのAdWords広告は、AOLが運営する欧州ユーザー向けのすべてのウェブサイトで表示されるようになるという。
同契約は、オンライン広告の配布パートナー獲得をめぐりOvertureとの間で激戦を繰り広げるGoogleにとって、2度目の快挙となる。Googleは米国でも2002年5月に、AOLとの契約をOvertureから奪取している。AOLは、この3カ国の市場で合わせて630万人のユーザーがいると述べる。同契約の金銭的な条件は明かされなかった。なお、OvertureはYahooの子会社である。
「競争の厳しい市場だ。これまでOvertureとうまくやってきたが、今後はGoogleと提携することにした」とAOL Europeの関係者は述べる。
これまでGoogleは、第三者と提携して自社の広告プログラムを拡大させる方法を模索してきた。今年初めにGoogleはそれまでの方針を転換し、サードパーティのウェブサイト上でバナー広告を表示し始めた。
「今回の契約はAOL Europeの増収につながる。また、入力キーワードに関連した広告情報が追加されることで、AOLユーザーはより豊かなインターネット生活を送るようになる」と、Googleのワールドワイドセールス担当シニアバイスプレジデントのOmid Kordestaniは声明のなかで述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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