Microsoftはブロガーたちから殺到した同様の批判を受けて、RSSフィードをBlog全文に戻し、ウェブページ上の文字制限を500字から1250字に増やした。
「われわれは運営上の効率を上げる方法を模索していた」とMSDNのグループマネージャーKevin Ledleyは述べている。「われわれは現在、両方の世界の最も良い部分を合わせている。ウェブページは適切なサイズとなったし、RSSフィードでは全文を提供しているので、ユーザーはRSS内でBlog全文を読める」(Ledley)
Microsoftのリソース節約作戦の失敗は、一般的なBlog、そして特にRSSがビジネスや個人の生活のなかに深く浸透していることを示していると言える。Blogはもはや、企業や開発者のコミュニケーション方法としての地位を確立したといえる。RSSはReutersやCNET News.comをはじめとするニュースメディアの重要な配信技術であるだけでなく、個人ブロガーが仕事や家庭に関する記事を配信する一般的なツールにもなっている。
多数のBlogから単一のフィードを作成するのにMSDNが苦戦しており、Microsoft社内でも議論が盛り上がっていることから、ブロガーたちの間ではこの方法に対する疑問の声が上がっている。
RSSは「破綻している」?
しかし同時に、Blogやインターネットパケット伝送の基盤となる技術に疑問の念を抱く人々もいる。RSSに、大量のBlog投稿を扱えるだけの拡張性があるかどうかについて、一部のブロガーらが意見を衝突させている。
Microsoftのテクニカル・エバンジェリストRobert Scobleは9月8日のBlog投稿のなかで、次のように述べている。「RSSの仕組みは破綻している。何万人もの人々が、何千もの異なるRSSフィードに登録して、数分ごとにフィードを得ようとすれば、今の仕組みでは対応できない・・・RSSの当初の利点が失われつつあるのは明白だ。全文フィードを提供しないサイトはますます増えている」
RSSはその維持管理方法に関しても非難を浴びており、Atomという新しい競合シンジケーションプロトコルの追い上げを受けている。RSSとAtomの将来に関する議論は、現在も続いている。
Scobleの投稿はRSSの長年の第一人者で、現在もRSSプロトコルの実質的な権威であるDave Winerから強烈な反論を受けた。
Winerは、Scobleが「何千もの異なるRSSフィード」を問題にしているが、本当の問題はむしろ「Microsoftが、MSDNBlog投稿の全てを単一のフィードで提供しようとしたことだ」と反論している。また、解決策はMicrosoftがフィードをキャンセルすることだ」と同氏は記している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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