米国時間3日付けで裁判所に提出されたある訴状によると、GoogleやYahooをはじめとする大手ウェブサイトへの賭博広告掲載はカリフォルニア州では違法だという。
サンフランシスコ高等裁判所に提出された60ページにわたる訴状には、「違法 賭博」や「インターネット 賭博」、「カリフォルニア 賭博」などの用語で検索が行われた際に、その検索結果に広告を表示する権利をオンラインビジネス各社が販売していると記されている。
また各社は、特定の地域向けに広告を表示するために位置追跡ソフトウェアを使っており、そのなかには、カリフォルニア州向けに違法な賭博の広告を表示する機能も含まれているという。
この訴訟は、こうした広告の受け入れを中止すること、「不正に稼いだ数百万ドル」を州に支払うことを各社に求める内容になっている、と弁護士のIra Rothkenは述べる。Rathkenはこの集団訴訟を扱う法律事務所に所属する。
これは、インターネット賭博に関連する訴訟としては最新の動きだ。インターネット賭博は、いまや年間数十億ドル規模のビジネスになっているが、通常は、詐欺や脅迫といった行為が訴訟の対象となる。欧州の携帯電話キャリアを含むワイヤレス関連企業も、契約者に賭博の場を提供している。
同申し立てによると、YahooとGoogleは、賭博関連企業が広告に費やす総額数百万ドルのうちの大半を手にしているという。2社の広報担当にコメントを求め電話取材を行ったが、コメントは得られなかった。
今回訴えられたのは、有名なウェブ関連企業十数社で、News.comの発行元であるCNET Networksも含まれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス