[読者意見]RealNetworksがApple ComputerのiPodデジタル音楽プレイヤーを「リバースエンジニアリング」したことを受け、ハイテクコミュニティがApple派と互換性派に分かれて対立し、Appleファンはジレンマに陥っている。
そこで、CNET News.comは、どちらが勝利を収めると思うか、読者に意見を聞いてみた。
その結果、読者からはApple寄りの意見が多く寄せられた。しかし、こうした意見が、Appleの今回の主張に賛成する声を反映したものなのか、普段からAppleが好きだから今回も同社に同調したものなのか、判別することは難しい。
回答者のCraig Noriは、「ライバルより大幅に優れ、消費者からも必要とされる製品のiPodと、サービスのiTunes Music Storeを持っているからこそ、Appleはデジタル音楽市場で(支配的な)地位を確立することができた。単にそれだけのことだ。より良い製品を開発し、より優れたサービスを提供してライバルを打ち負かすことは賞賛されるべき行為だ。しかも、これはMicrosoftのビジネス手法とは対極にある」と書いている。
また、Ron Starkは、「Appleには、他人から口出しされることなく自社の努力の成果を享受する資格がある」と書いている。
ある読者は「もし個人がこのようなことをしたら--たとえばLinuxシステム上でDVDを見られるようにするドライバを開発したら--刑務所送りにされてしまうだろう」と指摘する。
しかし、Appleに好意的な意見ばかりでもない。Appleは過去にもこのような経験があり、必ずしも同社にとって良い結果に終わらなかった、と警告する人もいる。
別の読者は、「有利な立場を活用しないと、AppleはMacのときと同じ失敗を繰り返すことになる。あのとき、彼らはライセンスを供与したがらず、ハードとソフトの両方をコントロールしようとした。その結果どうなっただろうか?マーケットシェア3〜5%というのがその結末だ」と書いている。
他に寄せられたのは、Appleは終焉するという予測に対する反論の意見だった。
Mike Krugerは、「Appleはここ最近、多くの分野で技術進歩の最前線に身を置いている。デジタル音楽はそのなかの1つに過ぎない。Appleは今後も「排他的な」図式のもとで、市場で最も技術的に進んだ製品を開発することに重点を置いていくだろう」と書いている。
同氏はさらに、「AppleはFairPlayのDRM(デジタル著作権管理)技術をライセンス供与しないだろう。ソフトウェアとハードウェア間のやりとりなど、彼らは製品全体に対する関心が高すぎる。Appleより低価格で高性能なMP3プレイヤーを他の会社が出しても、Appleは気にしないだろう。すると、もっと多くの学者先生たちがAppleの転落を予言するようになるだろうが、Appleは生き残る」と付け加えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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