検索エンジン大手のGoogleが、同社としては初めて画像を含む広告を販売する計画を進めている。テキストのみの検索広告の分野を切り開き、自社サイトでも頑なにバナー広告を載せないことで評価を勝ち得た同社にとって、これは驚くべき方向転換だ。
Googleは同社ウェブサイトに掲載した説明のなかで、新プログラムでは広告主が同社のAdSenseプログラムに参加しているサードパーティのWebサイトにイメージやバナー広告を掲載できるようになるとしている。AdSenseは、ウェブページのコンテンツを分析し、その結果に基づいて関連性のある広告を表示するというもの。
Googleはこの説明のなかで、当面自社サイトでは画像広告を掲示しないが、「将来画像広告の配信という選択肢を提供できるようになると期待している」としている。
Googleは、わずか数年の間に、新興企業からインターネット大手へと成長を遂げたが、この急激な成長の原動力となったのは、YahooのOverture Services部門の画期的な取り組みをモデルにした広告販売プログラムだ。両社は、検索キーワードをオークションにかけて販売し、またウェブユーザーが広告をクリックした時のみ料金を支払うという仕組みを広告主に提供している。
いまのところ、Googleは画像を含む広告を受け付けていないが、これは画像付きの広告が検索ユーザーの邪魔になるとされているからだ。画像広告がすぐにGoogleの自社サイトに表示されるかどうかまだ明らかになっていないが、最初の実験を開始する準備は整っているという。
新しいプログラムに関するFAQのなかで、Googleはラージバナー、バナー、スカイスクレイパー、レクタングルの4種類のフォーマットを提供するとしている。画像広告のサイズは50KBで、これはテキストのみの広告の1KB〜2KBと比較するとかなり大きなサイズといえる。それでも、Googleはほとんどのサイトでは読み込み時間に大きな影響は出ないと説明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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