米航空宇宙局(NASA)の最近の火星探査がウェブで大人気で、実際同局ウェブサイトの開始以来、最大アクセスを記録している。
NASAでは最近、2つの火星探査機から送られる画像や映像をウェブページで公開していたが、同局は19日(米国時間)に、過去1カ月半の間に同局ホームページへのアクセス総数が地球上の総人口を超えたと発表した。NASAによると、同局ホームページへのアクセス数(ウェブページへのリクエスト数)は65億3000万を記録し、地球上の人口63億を上回ったという。このアクセス数は、1台めの探査機Spiritが火星に着陸した、1月4日から2月19日までの集計結果だ。
ドットコム崩壊で、ヒット数を成功の尺度とする考え方は廃れているが、この数字はやはり記録的なものだとNASAでは考えている。
「我々の知る限り、これはインターネット史上最大の政府系イベントだ」とNASAの広報担当Glenn Mahoneは声明のなかで述べている。「納税シーズンに急増した国税庁(IRS)ウェブサイトへのトラフィックや、昨年秋にハリケーン「Isabel」が襲来した際の海洋大気局(NOAA)へのトラフィックを上回った」(Mahone)
最大アクセス数を記録したのは、NASAの2つの探査機、SpiritとOpportunityがそれぞれ火星に着陸し、初めて赤い地表の画像を映した日だった。NASAによると、Spiritが火星に着陸してから最初の24時間に、同局ウェブサイトは2億2500万ヒットを記録したという。NASAは、Opportunityが1月25日に着陸した際のアクセス数はこれを上回ったと述べているが、具体的な数字は明らかにしなかった。
ウェブトラフィックをヒット数で計測する方法は、ユーザーが同じサイトをコンピュータの画面に表示するたびにアクセス数がカウントされてしまうため、現在では大雑把過ぎると考えられている。
ウェブの視聴率調査会社Nielsen//NetRatingsは、Spirit火星着陸の際のNASAホームページへのユニークビジター数を190万人、Opportunity着陸時のユニークビジター数を260万人と報告している。NetRatingsでは、あるサイトを訪れた個人はその訪問回数に関係なく、1ユニークビジターとしてカウントしているという。
Opportunity着陸以降、ユニークビジターの数は減少し、2月8日時点では180万人だったとNetRatingsは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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