米America Onlineは米国時間25日、WildTangentが開発したオンラインゲームをAOL Instant Messengerサービスに組み込むことを明らかにした。
このゲームは、人気の高いIMサービスの最新版であるAIM 5.5のプレビューバージョンで投入される。AIM 5.5には「ゲーム」ボタンが用意され、これによって無償もしくは有償で多数のゲームを楽しめるようになる。当初用意される2種類の無償ゲームは、Dr Pepper/7 UPが販売するソフトドリンクdnLがスポンサーになって提供するが、そのほかのゲームは有償となる。
AIM上で楽しめるオンラインゲームの開始は、AOLが長らく停滞を続ける自社のインターネットサービスに再び火を付けることを狙ったものだ。同社はこれまでに、増加を続けるブロードバンドユーザーへのアピールを狙い、現行バージョンのAOL 9.0 Optimizedをはじめ、いくつもの中核サービスに手を加えてきている。AOLでは、これまで2四半期続けて自社のダイアルアップ接続ユーザーが減少しているが、これは他のブロードバンド接続サービスへのユーザー流出が原因の一部になっている。
かつてインスタントメッセージ分野で先頭に立っていたAIMは、その独占市場にライバルのMSNとYahooが徐々に食い込んでくるのも目の当たりにした。連邦通信委員会(FCC)も、AOLがIM経由でストリーミングビデオを配信することを禁じた規制を、先日になって撤回した。YahooとMSNの両社が、このサービスを開始したからだ。
FCCの判断を受け、AOLは自社でのビデオIM開始に向けて予備調査を開始したが、しかしAOLはこの製品はAIM 5.5には組み込まなかった。
AOLの広報担当、Derrick Mainsは、「ビデオソリューションについては作業を継続中で、今年後半もしくは来年初めには、製品を市場に投入したいと考えている」と語った。
ゲームを提供するIMサービスは、AIMが最初ではない。Microsoftでは6月に最新バージョンのMSN Messengerのベータ版をリリースしており、これには無償のオンラインゲーム機能が搭載されている。Yahoo MessengerにもIMVironments機能があり、ユーザーは広告付きの画像を使いチャットウインドウをカスタマイズできるようになっている。このIMVironmentsには、ゲームが含まれるものがいくつかある。
ワシントン州レッドモンドに本社を置くWildTangentは、過去にAOLと提携したことがある。同社のオンラインゲームは、AOL子会社のNullsoftが開発したMP3再生ソフトウェア、Winampの前バージョンに搭載されていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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