現在シリコンバレーで最も積極的に人材募集を展開している米Googleは、最高1万ドルの賞金と同社への就職の可能性が開けるプログラミングコンテストを開催しようとしている。
Google Code Jam 2003と呼ばれるこのコンテストは、参加者のプログラミングスキルを試す、インターネット上で行う制限時間付きのテストで、合計2回の予選を勝ち残った25名がGoogle本社に招かれ、総額2万5000ドルの現金を求めて競う合うというもの。
Googleでは、このコンテストに参加するエンジニアたちを、就職希望者として評価する計画だ。これに関して、Googleでは、同社の職場環境がトーナメントに似ており、「激しい競争はあるが、余計なプレッシャーはない」からだと、同社ウェブサイトで説明している。
「これは、ただ顔を出すだけで、ボーナスとして大金をもらえる可能性もある就職面接のようなもの」と、同社のコンテスト告知ページには記されている。
今回実施するCode Jamは、Googleにとって2度めのプログラミングコンテストで、競争は厳しいが、遊び心のある同社の企業文化を味わえるイベントとなる。2002年初めに行われた第1回コンテストでは、一般人を自社の研究室に招き入れ、実験的な技術を試させた。この時1万ドルの賞金を手にした勝者は、その後特定の地域内に存在するウェブページを検索するための技術を実際に開発している。また、もっと軽いものとしては、1年前にGoogle Quizを主催し、ウェブサーファーに検索データベースのなかにあるクイズの正解を見つけ出させるといったことも行っている。
Googleは、飽くことなく新たな人材を求めているようで、その姿は過去数年間にシリコンバレーでよく見かけられた大量のレイオフとは、著しい対比をなしている。同社では、成長の余地をつくるために、シリコンバレーでも最も広いオフィスビル群である、 Amphitheatre Technology Centerの一角を借り受けている。ここへ移ったのはこの7月のことで、前に入居していたテナントはSilicon Graphicsだった。同社では現在1000人が働いており、またウェブサイトには100近くの求人募集が掲載されている。
Code Jamへの参加登録は、500人で締め切られ、コンテストは10月1日から始まる予定。そして11月14日まで合わせて3回の予選が行われる。第1回戦で上位250位に入った者が2回戦に進み、さらに2回戦の上位25人が最終予選の「チャンピオンラウンド」に進むことになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」