米Overture Servicesは、広告キャンペーンの効果追跡ツールの改良版を準備中だ。将来はこのツールを使って、米Googleなどの競合サービスの広告効果の評価も行なえるようになるという。
Overtureは、今月サンフランシスコで開かれる業界向けカンファレンス「Search Engine Strategies」で、同社のKeylimeウェブ分析ソフトウェアのアップグレードをリリースする、と同社代表が1日(米国時間)CNET News.comに語った。同社はまた、検索エンジンマーケティング専門企業20社が、この再販にあたることも同時発表する。なお、この20社はまだ決定されていない。
Overtureは今年中に、競合会社Googleを含むあらゆるプラットフォーム上で、広告主が複数の広告キャンペーンを追跡できる、という全く新しいシステムを始動させると述べた。このサービスは、新たなブランドとして2003年第4四半期に登場する予定だ。
ウェブの効果測定分析は、クッキーなどの情報収集手法によって集められたデータを解析するプロセスのこと。最新のKeylimeソフトウェアは、マーケッタが、自分がスポンサーとなっている広告型検索キャンペーンを管理し、効果を追跡できるよう設計されている。この新ツールは、ペイパークリック(Pay-Per-Click:PPC)キャンペーンと、投資の見返りであるオンライン売上との関連を示すことで、点在する情報を総合的に関連付けて広告主に提示できるという。
広告型検索では、消費者の関心に対してはっきりとターゲットを指定できることから、企業は商品に関連するキーワードの検索エンジン広告リンクを購入したがる傾向がますます強まっている。
しかし企業は、Googleや米FindWhat、米LookSmart、そしてOvertureなど複数の検索エンジンで、複数のキーワードを使ってキャンペーンを行なっているため、広告型検索キャンペーンの管理は非常に複雑だ。さらに、企業はキーワードの検索結果へのリンク掲載に入札するため、各キーワードは需要に応じて価格が異なっている。そのため、広告主や代理店がキャンペーンへの入札を管理し、何が効果的で何が非効率なのかを理解するには、膨大な時間と資源が必要だという。
これを受けて、広告主がこのプロセスを理解し、最近ブームのこの市場に進出する手助けをしようという企業が、数多く登場している。米Jupiter Researchによると、広告型検索の2003年の売上は16億ドル以上に達する見込みで、オンライン広告事業は広告型検索によって復活すると期待されている。
ウェブ広告技術および分析技術のリーダー格である米DoubleClickは、同社のDart For Advertiser技術に、マーケッタが広告型検索キャンペーンの管理や報告をやりやすくする機能を組み込んでいる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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