米Overture Servicesは米国時間7月23日、検索結果画面への有料広告掲載に意欲的な広告主の数が増え、第2四半期の売上高が予想を上回ったことを発表した。
同社では、第2四半期に2億6530万ドルの売上、および1株あたり12セントに相当する760万ドルの純利益を計上。なお、2002年の同期には、1億5250万ドルの売上高に対して1株あたり29セントに相当する1750万ドルの純利益となっていた。
アナリストの予想をまとめるFirst Callの調べでは、アナリストの予想した同社の第2四半期利益は1株あたり6セントだった。
Overtureによると、今回の売上増はウェブの利用者が広告主の広告をクリックした回数を示す「有料導入」数の増加と、これに対して広告主が支払う金額の平均が上昇したことによるものだという。さらに、同社は海外展開と広告主向けの新サービス開発にも力を入れている。
Overture社長のTed Meiselは声明のなかで、「第2四半期決算は、Overtureが主力ビジネスを意欲的に展開すると同時に、単一製品を扱う小さな会社から多様な製品を扱う大企業への転換も国際的に成功させていることを明確に示すものだ」と述べている。
この決算発表は、米Yahooが約16億3000万ドルで同社を買収すると明らかにした約1週間後に行われた。Yahooはこの買収により、Overturesにとって最大のポータル兼検索サービス提携パートナーの1社という立場から、検索関連広告の有力企業へと変貌することになる。Yahooが公表したところでは、Overtureは同社の売上高の約19%を占めるという。
Overtureによると、第2四半期には、同社の広告主のリンクには6億4600万回のクリックがあったという。昨年同期はこれが5億1500万回だった。さらに、同四半期に広告主が同社に支払った金額の平均はクリック1回あたり40セントで、昨年同期の30セントや2003年第1四半期の37セントと比較して、やはり増加している。
同社はまた、第2四半期には7000社の広告主が新たに契約し、合計が9万5000社に達したことも明らかにした。この数字は昨年同期の42%増となり、第1四半期との比較でも8%増となっている。
Overtureには、使途制限のない現金および流動性のある投資など、合わせて1億1300万ドルがあり、このなかにはFast Search & TransferのWeb検索事業部およびAltaVistaの買収に支払った現金も含まれる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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