CNET News.comが入手した情報によると、Yahooがインターネット上でダウンロード可能な楽曲ファイルを見つけ出すための検索エンジンを開発しているという。
同サービスについて詳しいある情報筋によると、Yahooは今後数カ月以内にこの音楽検索エンジンを発表する計画だという。このエンジンを使えば、アーティスト名などを手がかりに、Yahoo Musicのアルバムレビューやバンド情報に加え、さまざま音楽サービスで販売されている楽曲を探し出すことが可能になる。
Yahooのメディアサーチ担当ディレクターJeff Karnesは、この音楽検索エンジンの開発に関してコメントを控えている。Karnesは米国時間4日に行われたインタビューの席上で「この件について現時点では話せない」と答えた。
Yahooは、音楽やビデオを会社の将来を決める重要な要素と考えており、すでに音楽サービスに多くの投資を行っている。同社はオンライン音楽配信サービス企業MusicMatchを1億6000万ドルで買収したのに加え、そのライバルのMusicNetとも組んで別の音楽サービスの準備を進めている。また数カ月前には音楽/マルチメディアコンテンツの整理にも着手し、傘下の音楽サービスサイトの名称をLaunchからYahoo Musicに変更したほか、複数のエンタテイメント事業をハリウッドの近くにあるカリフォルニア州サンタモニカのオフィスに統合した。
検索技術は、ウェブそのものだけでなく、増加する一方の音楽やビデオコンテンツを使いこなすための重要な鍵であると考えられている。Yahooは、サイト訪問者を増やすためにコンテンツやオンラインコミュニティを充実させているほか、Yahooネットワークの外部にいるウェブユーザーを引きつける目的で、メディア検索エンジンの開発に力を入れている。同社では、メディア検索エンジンを利用して、Yahooサイトへの訪問者を増やし、既に数十億ドル規模に達している検索広告事業をさらに拡大したい考えだ。
Jupiter ResearchのアナリストGary Steinは「Yahooが、このようなサービスを提供するのは理にかなっている」と言う。「音楽サービスの分野では、より優れた検索技術が必要になっている。タイトルやジャンルなどの構造化されたデータを利用することによって、Yahooはユーザーにより快適なエクスペリエンスを提供できるようになる」(Stein)
Yahooは、ビデオ検索にも投資しており、今週には5カ月間にわたってテストを続けてきたビデオ検索エンジンの正式版をリリースした。またBloomberg、MTV、The Discovery Channelなど多くのテレビ局と提携し、これらの企業のコンテンツのオンライン検索を可能にした。
先の情報筋によると、Yahooのサーチテクノロジーグループは、何カ月もかけて音楽検索エンジンの開発を行ってきており、音楽検索エンジンの導入により、Yahooでは音楽関連の広告を依頼する顧客が増えるものと期待しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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