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グーグルのL・ペイジ氏:「科学者はもっと自分の研究の宣伝活動を」
サンフランシスコ発--Google共同創設者Larry Page氏には次のような持論がある。人間のDNAは約600Mバイトの容量が、LinuxやWindowsなど現代のOSよりもコンパクトに圧縮されたものである。
Page氏によると、人間に対するプログラミング言語があるとすれば、それは人間の脳の働きをも包括するだろうという。同氏は米国時間2月16日夜、当地で開催されたAmerican Association for the Advancement of Scienceの年次カンファレンスで壇上に上がり、自身の仮説を繰り広げた。同氏は、脳のアルゴリズムはそれほど複雑なわけではなく、計算能力を駆使することにより、将来的には擬似できるものであると思うと述べた。
Page氏は、ヒルトンホテルの会場いっぱいに集まった科学者らに対し、「Googleでは実際に大規模な人工知能を構築しようという試みに取り組んでいるチームがある」と述べた。「人々が考えるほど遠い未来の話ではない」(Page氏)
創立8年目の検索大手である同社で製品部門担当社長を務めるPage氏は、今回の1時間ほどの講演の中で、同氏が興味を抱くいくつかの科学および技術分野について説明した。億万長者で研究に没頭してばかりの同氏にとって、こうした講演の場を持つことは珍しいことである。今回の講演を通してその根底に共通するのは、Googleを成功に導いたPage氏(ともう一人の共同創設者Sergey Brin氏)の熱意であるようだ。つまり、1つの問題を追求する昔からの起業家精神である。
Page氏は、ノーベル賞を受賞した物理学教授のSteven Chu氏の例を挙げた。Chu氏は落第した大学院生であったが、「レーザーの開発を専門としよう」と決め、後にこの分野でノーベル賞を受賞した。「興味を持つ分野の基本的な技術を習得し、そして運がよかった場合、何か大きな成功につながるのだ」と同氏は述べた。
そしてこれが、会場に集まった科学者らへの同氏からの主な助言であった。自分の科学的研究をさらに磨き、世界に通用するレベルにすること。それにより、世界におけるエネルギー消費、貧困、地球的な気候変化などの問題が解決に向かう可能性が向上するのである。
Page氏は、「実際、(世界における)すべての経済的成長は技術の進歩によるものである。社会としてわれわれはその事実にあまり関心がないようだ」と述べた。「科学には、宣伝活動に問題がある。世界中のすべての成長が科学と技術によるものであるのに、誰もあなたがた科学者らに関心がないとすれば、それはあなたがたに深刻な宣伝活動上の問題があることになる」(Page氏)
この問題を解決するため、社会、つまり政策的な面においてもっと主導的な役割を担うようにと、Page氏は聴衆らに対して勧めた。より多くの研究開発費を得られるようにするためである。また同氏は、科学者らは、自分たちの研究についてもっとメディアに取り上げてもらうように、科学的な助成金の一部を宣伝費にも投資する習慣を持つべきであると述べた。
同氏の母校であるスタンフォード大学やGoogleの本拠地シリコンバレーがそうであるように、起業家精神ももっと大学の風土に根づかせる必要があるとPage氏は述べた。
最後に同氏は科学者らに対し、研究成果を電子的にもっと公開するように求めた。「Google Scholar」では科学的成果へのアクセスをオープンなものにしようと努力しているが、それでもまだ十分ではないという。
「あなたがたの研究成果のほとんどは、これらの検索エンジンではアクセスできない。科学的知識の宝庫を開放し、誰もが参照できるようにしなければならない。どんな方法でも構わないが、行動を起こす必要がある」と同氏は述べた。
Page氏は、「YouTube」や「Google Video」などのインターネットビデオが、科学の講義も取り上げるように発展してくれることを期待すると述べた。同氏は、「すべての教室の後ろに1台の箱」があると望ましいと述べ、教授がボタンを押すと「発言すべてがネットに流れる。すべてを公開することが重要なのだ」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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