Windows LiveはMSNのサービスとどこが違うのか - (page 2)

Ina Fried(CNET News.com)2005年11月09日 12時29分

機能強化版Messengerもまもなく発表へ

 MicrosoftがWindows Liveの一部としてデモを行なった最も重要な新機能のいくつかは、Messengerのアップデート版にも追加される。このIMのエンジン部分はすでに存在するが、Windows Liveサービスを具現化したアップデート版には、ソーシャルネットワーキングやインターネット電話など、数多くの新機能が追加される。

 Microsoftは1日に行なったデモのなかで、同サービスのユーザーが、テキストのインスタントメッセージを送信するのと同じくらい簡単に電話がかけられる様子を披露した。それはまるで、VoIP(Voice over Internet Protocol)電話サービスを提供するSkypeやVonageなどの企業に対するMicrosoftからの警告にも見えた。

 しかし、Microsoftはすでにインターネット電話サービスの価格設定を明らかにしており、PCから電話への通話は、パブリックベータテスト期間中も含めて有料になると述べている。また同社はVoIP電話サービス事業について、自ら通信事業に参入はせず、別の提携企業と連携してこのサービスを提供すると発表したが、ただし提携先の企業名は明らかにしていない。

 Microsoftは、新版Messengerのもう1つの機能として、仲間とフォルダを共有できる機能を披露した。この機能は、相手と接続された状態でファイルをドラッグすると共有フォルダを作成できるというものだ。新たに作成されたフォルダは、両方のメンバーのデスクトップ上に表示され、ファイルに何らかの変更が加えられると、その都度更新される。この機能はMicrosoftの社内で開発されたものだが、同社は3日午前、Windows Liveの取り組みを支援するためにFolderShareと呼ばれる別のサービスを買収すると発表した。

 Microsoftによると、同社は12月までにこの新しいMessengerのベータ版を発表する予定だという。

 同社はまた先のデモのなかで、「Windows Live Local」サービスも披露した(ただし、こちらはまだ一般には公開されていない)。MSNバイスプレジデントのBlake Irvingは、プレゼンテーションのなかで、同社の「Virtual Earth」の一部を含むローカル検索サービスの概要を説明した。それによると、いずれこのサービスには、ユーザーやその仲間がアノテーションを付け加えたり、ある街のなかにあるお気に入りの場所を集めた、ユーザー独自の地図をつくるためのツールが追加される可能性があるという。

 Microsoftはまた、モバイル検索ツールのプレビュー版も披露した。Windows Liveのモバイル版の一部となるこのサービスで、同社はコンパクトなウェブ検索ページを設け、ユーザーが近隣にあるレストランやガソリンスタンドを探せるようにしたいと考えている。このサービスはWindows Mobile OSを搭載した携帯端末でも、ふつうの携帯電話からも使えるようになる。このツールはまだ公開されていないが、「もうじき」ベータ版が登場するはずだとする告知を、Microsoftは自社のウェブサイトに掲載している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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