Microsoftは米国時間11月30日、最新のセキュリティ更新が一部ユーザーに深刻な問題を引き起こしているという報告について、調査を行っていることを明らかにした。
画面がほとんど真っ黒になることから、この問題は「black screen of death」(死のブラッククリーン)と呼ばれている。
Microsoftは声明の中で次のように述べている。「当社が行った最新のセキュリティ更新が、一部顧客の間にシステム上の問題を引き起こしているとの報告について、現在調査を行っているところだ。調査が完了し次第、問題の防止策や解決策に関する具体的なガイダンスを提供する」
英国のセキュリティ企業Prevxは27日、ブログ上でこの問題を指摘し、推奨策として修正プログラムを提供している。
「問題の症状は非常に特徴的で厄介なものだ。ログインすると、そこにはデスクトップもタスクバーもシステムトレイもサイドバーもない。真っ黒な画面に、マイコンピュータのエクスプローラ画面が表示されているだけだ」とPrevxは述べている。
この問題は「Windows NT」から「Windows 7」まで、幅広いOSで起こり得るとPrevxは示唆している。同社ブログによると、画面が黒くなる問題の原因は多岐にわたり、そのすべてがセキュリティ更新に関連しているわけではなさそうだという。
「問題を調査する中で、同じように画面が黒くなる状態を引き起こすシナリオを、少なくとも10通り突き止めた。それらは何年も前から存在していたようだ」とPrevxは述べている。最新のセキュリティ更新については、レジストリキーの処理方法の変更がブラックスクリーン問題を引き起こしているようだと、Prevxは推測している。
Microsoftは10日に最新のセキュリティ更新を6件リリースし、15件の脆弱性に対処していた。
この問題に対する当面の対処法について問い合わせたところ、Microsoftから、顧客には引き続き11月のセキュリティ更新の「テストと導入」を推奨するとの回答が寄せられた。
「当社のこれまでの調査から、この問題は当社のサポート組織から生じたものではないと言うことができる。また今回の問題は、当社がこれまでセキュリティ情報や(技術)文書で取り上げた既知の問題のいずれにも該当しない」とMicrosoftは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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