サンフランシスコ発--比較的新しい機種のマシンにおいて「Windows Vista」から「Windows 7」へとアップグレードすれば、長時間のフライト中にDVDを見ても、最後の数分間までも見ることができるようになる。
Microsoftは、米国時間9月1日のデモにおいて、同一のノートPC2台で同一のDVDを再生し、Windows 7を搭載するノートPCの方がWindows Vistaを搭載するPCよりも、電池寿命が20%長くなることを示した。一般的に、比較的新しい機種でWindows 7を稼働すれば、DVD視聴時の電池寿命が10〜20%向上すると期待できる。
Microsoftの主席プログラムマネージャーを務めるRuston Panabaker氏は、「電池の消費電力の大幅な節減に成功している」と述べた。
MicrosoftとIntelは、Windows 7の全体的な電池寿命がVistaと比べてどれだけ向上しているかについては、その結果に影響を及ぼす要因があまりにも多すぎると述べて、明言することを避けた。
IntelとMicrosoftを代表していたPanabaker氏はイベントにおいて、「具体的な数値は挙げたくない」と述べた。
同イベントは、両社による、仮想化、電源管理、性能などの領域におけるWindows 7の改良を目的とした共同作業の概要を示すためのものであった。
性能面については、MicrosoftとIntelは、11秒で起動可能なリファレンスシステムを披露した。ただしこちらも、実世界では、PC内部に搭載されているものやPCのチューニングの程度によって、性能には大きなばらつきが生じるようだ。例えば、1日に披露されたシステムには、ソリッドステートドライブなどの高性能コンポーネントが搭載されていた。
同イベントは、10月22日のWindows 7のローンチに向けたMicrosoftの準備作業の一環である。
おそらくMicrosoftにとって最も喜ばしいことは、Intel自体が社内でWindows 7を使用することに前向きであるという事実である。同社は、Vista発売以降これまで、XPのみを使用していた。当地でのインタビューにおいてIntelのバイスプレジデントを務めるStephen Smith氏は、Intelは当時、Vistaとの互換性を持たない社内アプリケーションをいくつか使用しており、Vistaに移行して得られる利点はそのコストに見合うものではなかったと述べた。
それとは対照的に、Intel社内では数百名の従業員がすでに企業マシン上でWindows 7を稼働しているとSmith氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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