コクヨS&Tは7月22日、映像を通じて遠隔地とのコミュニケーションを支援する同社のソリューション「meetima(ミーティマ)」において、1920×1080ドットのフルハイビジョン映像をインターネット回線で配信するシステム「meetima XVDコミュニケーションシステム」を販売すると発表した。販売開始の時期は、10月を予定している。
コクヨS&T代表取締役社長である森川卓也氏は、今回の発表について、「IT環境が整ってきた今日において、どこでも仕事ができるワークプレイスや、在宅勤務やフレックスタイムなどへ、ワークスタイルが変化してきた。また、変化に応じてテレビ会議システムなどを利用すれば、時間や経費、CO2の削減を図れる。一方で、これまでのテレビ会議システムは、電話会議の延長のようなもので、臨場感がなく、また専用回線を設置するためにコストも高い。meetima XVDコミュニケーションシステムでは、臨場感を損なわない円滑なコミュニケーションを図ることが可能になる」と述べた。
meetima XVDコミュニケーションシステムは、meetima XVDコミュニケーションボックス本体とディスプレイを接続することで、遠隔地とのコミュニケーションをリアルタイムで図れるシステム。最大10拠点まで映像を配信できることから、オフィスや工場、教育現場、医療サービスなどの分野へ導入していく。
また、映像配信には、米XVD Technology Holdingsの映像高圧圧縮技術「XVD」を採用。フルハイビジョン映像を1Mbpsの低帯域で配信できるため、通信環境の変化により映像が途切れたり、画像が乱れることなく、臨場感あるコミュニケーションが図れるという。また、一般的に使われているインターネット回線を使用するため、これまで数十万円かかっていた月額維持費用が数万円程度に抑えられるという。
米XVD Technology Holdingsに投資をするベンチャーキャピタル、DEFTA Partnersグループの会長である原丈人氏は、XVD技術について、「XVD技術を用いた映像配信システムをこれまで、バングラデシュやアフリカ各国に導入してきた。教員が不足している発展途上国の農村部では、首都圏からリアルタイムで授業をしてきた」と述べた。
価格は、meetima XVDコミュニケーションボックスが126万円。meetima XVDコミュニケーションボックスとHDカメラ、ディスプレイ、音響機器が含まれているコクヨS&Tの推奨構成が、250万円(1拠点)となっている。コクヨS&Tでは、販売開始1年で5億円の売上を目指す。
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