Curran氏は、ビジネスユーザー向けの主な特長として、「DirectAccess」機能を挙げている。この機能は、「Windows Server 2008 R2」にも搭載されたものだが、モバイル環境から社内ネットワークへ、VPN接続なしでアクセス可能となる。また、スマートカードリーダーの内蔵が困難な小型PCであったとしても、ITプロフェッショナルによるノートPC遠隔管理が実現する。
また、Curran氏は、Windows 7において、消費電力管理性能が向上し、モバイルコンピューティングに適したOSとなっていることを明らかにしている。「消費電力管理の面で、Windows 7は、いくらか優れた進歩を遂げている。ディスプレイは、(何も使用していない状態だと)30秒で自動的に暗くなり、タッチパッドを指でフリックすれば、再び(PCは)通常の動作に戻って、今度は先ほどよりも少し長い時間が経過してから、自動的にディスプレイの光が落とされる設定となっている。ユーザーのニーズに応じて、対応を調整するようになっているのだ」と、Curran氏は語っている。
Windows 7には、何種類のスリープモードが用意されるのかに関しては、現時点では明らかにされていない。多くの人々が、Vistaのスリープモードは多すぎて、複雑極まりないと感じているようだが、現在の「Wake On LAN」モードに加えて、「Wake On Wireless」モードが新たに追加されることは確実である。
さらなるビジネスユーザー向けの改良点としては、Windows 7の検索機能が挙げられると、Curran氏は述べる。Vistaに統合された検索機能では、対象となるクライアントPCがカバーされているが、新たにWindows 7に搭載された「シンジケートされた検索」機能では、企業ネットワークや、Sharepointを横断しての検索さえ可能となっている。
また、Curran氏は、Windows 7がハードドライブ上で占有するスペースが、Vistaと比較して、小サイズになっており、「全体的に改良された」パフォーマンスが特長となっていることを指摘した。
見た目には、Windows 7は、かなりVistaと似通っているところがある。ただ2点ほど、かなりVistaとは異なる点を挙げるとすれば、画面下部のタスクバーに表示されるボタンのサイズが大きくなり、OSに標準搭載されたマルチタッチモードで使いやすくなったことと、サイドバーがなくなったことが挙げられる。Vistaのサイドバーには、ウィジェットが装備されていたが、Windows 7では、まるで携帯電話OSの「Android」のウィジェットのように、ミニアプリケーションをデスクトップの全面に配置できるようになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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