Psystarは、Macクローン製品ラインアップを拡充すべく、新たにMac OSベースのノートPC開発に取り組んでいる。
実際に発表されるのはいつになるのか、まだ定かでないものの、Psystarが、Mac OSを搭載するノートPCの開発を進めていることを示す、あるAppleInsiderの読者に送られたメッセージが事実であることを、Psystarの関係者も認めている。Psystarは、これまで半年以上、「Mac OS X」を搭載するデスクトップPCの販売を続けてきており、Appleの弁護団の怒りを買ってきた。
とはいえ、ノートPCの製造は、デスクトップPCの場合と、かなり異なった意味合いすら持ってくる。本稿の一般的な読者であれば、土曜日の午後に、フットボールの試合を観戦しながらでも、Fryを始めとする家電量販店から在庫のパーツを購入して、デスクトップPCくらいは手軽に組み上げることができるかもしれない。また、Psystarのように、地元のショップブランドが作る、「ホワイトボックス」と呼ばれるデスクトップPCが人気を集める市場も常に存在しており、特に中小企業が利用を進めてもいる。
しかしながら、これに相当する市場は、ノートPCには存在しない。多くのノートPCは、中国や台湾のシステムビルダーによって、ほぼ完全に組み上げられ、その後、大企業を通じて、最終的に完成してから、販売ルートへ流通することになる。いわゆる「ベアボーン」と呼ばれるノートPCを販売している所もあるが、自作のノートPCに興味を抱いている人は、まだ極めて少ない。
だが、PCメーカーならば、興味を抱くだろう。ここ数年は、実質的にPC市場の成長の大半を、ノートPCが担っていると、繰り返し語られるようになっており、ちょうど今週、IDCが発表したデータによれば、同業界では初めてのこととして、米国市場において、ノートPCの出荷台数が、デスクトップPCの出荷台数を上回った。
筆者は、Psystarの最高経営責任者(CEO)であるRudy Pedraza氏に対して、Psystarが、自社工場でノートPCを組み上げるのか、それとも、どこかアジアの下請けメーカー大手と契約を結ぶことになるのかを尋ねる電子メールを送った。速やかな回答は得られていないものの、Pedraza氏からの返答が得られ次第、すぐに情報を更新してお知らせすることにしたい。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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