AMDは、6月に入り同社モバイル製品の改良に向かって大きな一歩を踏み出していたが、同市場におけるIntelの動きに合わせて別の計画を用意していることが報じられた。
Electronistaは、「BGA CPU」として知られているAMDプロセッサについて、同社作成と思われるプレゼンテーション資料を基にしてドイツのEee PC Newsが報じていることを伝えた。The Registerによると、BGA CPUは、「Bobcat」と呼ばれるプロセッサコアに非常によく似ているという。AMDは、Bobcatを2007年に初めてに発表していたが、それ以降は特に何も発表していなかった。
Bobcatは10W以下のプロセッサコアで、薄型ノートPCやUMPC用と考えられている。BGAプロセッサの消費電力は1GHzで8Wと資料では述べており、内蔵メモリコントローラを使用している。8Wという値は、ハンドヘルドデバイス用としては少し多すぎる。しかし、「Eee PC」などのNetbook向けとしては機能するだろう。
Intelは、同様のシステム向けである「Atom」プロセッサに多くの時間と資金を投入してきた。AMDも、モバイルという大きさを増すトレンドから利益を得ようと考えているなら、何らかの形で後を追う必要がある。AMDのノートPC向け技術「Puma」が消費者の間で認知され始めているが、同社は、モバイルプロセッサ市場に向けた対応を十分に取っておらす、携帯電話やハンドヘルドデバイス用グラフィックスチップを販売しているだけだ。
AMDは、Personal Internet Communicator(PIC)やOLPCプロジェクトの「XO」ノートPCなどの低価格システム向けにプロセッサ開発の経験があるが、これらのシステムで使われているのは「Geode」プロセッサで、若干時代遅れになりつつある。BGAプロセッサは、XOで使用されるGeodeチップが消費する0.8Wに比べるとかなりの電力を消費するが、AMDの同カテゴリ向けに製品にかなりの性能向上をもたらすと考えられる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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