米Yahoo、Microsoft、Google、AOLが繰り広げる買収騒動を1人の観客として見た場合、一番悪い席にいるのは、Yahoo社員だろう。
Yahoo社員は、2カ月前に実施されたレイオフ後の事業再編の最中にいるだけでなく、同社について悪いニュースがあるたびに経営陣が送信する自助的メッセージにも我慢する必要がある(最近は特にそうだ)。
あるYahoo社員によれば、経営陣が定期的に社内メールを送信しているという。そのメールにはいつも、Yahooは、「正しいことを実行しており」、独立企業として存続することでより価値がある、と書かれているという。
その内容は得てして前向きだ。しかし、その頻度や反応の様子が、マネージャーら自身がその内容を信じているのか、という疑問を一部社員に持たせている。また、同社がGoogleの検索広告をテストすると今週になって発表してから、考えに自信が持てなくなった社員もいる。
「最大の競争相手と手を組んだ。この状態で、自分たちが素晴らしい独立企業だという考えがどうすれば持てるのか?」
「そのニュースには、あきれてしまった」と消息筋は付け加えた。
さらにYahooは、2月に実施したスタッフ10%以上のレイオフに続いて、組織の再編に依然取り組んでいる。Yahoo内部にいるある消息筋によると、漫画のディルバートのようにフォローアップの企画会議を企画会議のために開くのは、よくあることだという。優秀な人材が別の機会を求めてYahooを去るのは、このような官僚的なやり方が原因となっている可能がある。
消息筋は、「多くの創造性が抑圧されている。士気は下がる一方だ」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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