予想より若干時間がかかったが、Microsoft製「Surface」コンピュータの最初の顧客が、公の場でこれを利用し始める準備を整えた。
最も興味深いのは、このファーストユーザーがMicrosoftの初期の頃のパートナーではないことだろう。このタッチスクリーン型のコンピュータを利用し始めたのは、携帯電話事業者のAT&Tだ。
AT&Tはテーブル型の同コンピュータを、携帯電話の小売店に複数設置する予定だ。米国時間4月17日より、ニューヨークの2店舗、サンフランシスコ、サンアントニオ、アトランタの各1店舗の計5店舗で利用を開始する。各店舗にはSurfaceが何台か置かれ、顧客はこれを見て携帯電話の機能を比較したり、サービスプラン、サービスエリアを確認したりできるようになる。現在のAT&Tでは、ノートPCを使ってこれらの機能を提供してきた。
MicrosoftのSurfaceコンピューティング部門でゼネラルマネージャーを務めるPete Thompson氏は「われわれは、商談を進める段階まできている」と述べた。
Microsoftはこれまでも、Surfaceについてこのような利用方法を提案してきたが、デモではAT&Tの競合T-Mobileが例に使用されていた。Thompson氏は、T-Mobileとは今も提携関係にあると述べたものの、T-MobileがいつSurfaceを小売店で利用し始めるかについては口を閉ざした。
また、Microsoftの最高経営責任者Steve Ballmer氏は、消費者向けのSurfaceの開発を加速する意向を示したが、Thompson氏は初期ユーザーとなる大企業顧客を落胆させないように念を入れなければならないとも述べた。
Microsoftでは、計画を2年前倒しして、2011年までに消費者向けSurfaceのリリースを目指すと述べていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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