Parallels Serverは、VMwareの「ESX Server」、およびViridianやXenのように「ベアメタル」上の独立型ハイパーバイザとしても動作するし、「VMware Server」や「Kernel Virtual Machine」(KVM)、あるいはMicrosoftの現行仮想化製品「Virtual Server 2005」のように別のOS上でも動作する。ユニークなのは、同ソフトウェアがMac OS上にもインストールできる点で、これによりAppleのサーバ「Xserve」シリーズでも仮想マシンが利用可能になる。
「Parallelsは、Xserve市場でならすぐに支持が得られるはずだ」とRudolph氏は述べた。ただし、サーバ市場全体で見れば、Xserveはごくわずかな部分であることは同氏も認めている。
Rudolph氏によると、同社はこれまでに、Mac上でWindowsソフトウェアを動作させる79ドルのソフトウェアを65万本以上売り上げたという。同社はまた、Windowsと「Linux」の双方で動作する「Parallels Workstation」を販売しているが、こちらの販売実績は数万本レベルにとどまっている。しかし、同社は今後数カ月のうちにWorkstation製品を「全面的に見直す」予定だという。
Parallelsに対抗するVMwareのWorkstation製品は、主にプログラマーなどのパワーユーザーを対象に設計されているが、Parallelsは一般消費者向けの路線を取っている。また、企業でLinuxを用いている場合でも、会社の上層部の命令で「Microsoft Outlook」などのソフトを使う必要があり、これがLinux上で動かせれば助かるというユーザーが数多くいるはずだとRudolph氏は考えている。
しかし、VMwareもParallelsの考えを読んでいる。同社もまた、Mac OS X上でWindowsプログラムを動作させられる製品「VMware Fusion」を発売したばかりだ。
だがこれまでのところ、Fusion発売による影響は受けていない、とParallelsのRudolph氏は主張する。それどころか、VMwareのおかげでParallelsの認知度がさらに上がったといい「Fusionが発売された時期に、われわれの製品の売り上げは上昇した」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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