沖電気工業(OKI)は5月28日、「狭域通信(Dedicated Short Range Communications:DSRC)」対応の車々間通信システムを携帯電話に組み込める「超小型DSRC無線モジュール」と、同モジュール搭載で歩行者の安全支援を図る携帯電話端末「安全携帯端末」を発表した。
OKIの開発した超小型DSRC無線モジュールは、車々間通信機能とGPS位置測位機能を備え、半径数百メートル程度のDSRC無線エリアに対し、自分の位置情報を一定時間間隔で発信できる。同社のDSRC路車間通信用LSI「ML9636」をベースとする。
ARIB STD-T75:DSRCシステム標準規格1.3版に準拠しており、無線通信部とモデム部を1チップに集積し、ベースバンドLSIとのインターフェースをデジタル化した。その結果、アナログ部品の点数および配線領域を削減し、携帯電話への内蔵を可能にしたという。
OKIは、このモジュールを携帯電話に搭載し、安全携帯端末として試作した。
同端末と周辺のDSRC車々間通信システム搭載車両は、お互いの位置情報を交換し、歩行者の安全を確保する。たとえば、車両が歩行者に異常接近している疑いがあれば、携帯電話のバイブレーション機能などや、車両の音声ガイダンス機能などを使い、それぞれ歩行者およびドライバーに警告することが可能という。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
働くあなたの心身コンディションを見守る
最新スマートウオッチが整える日常へ
イノベーションの「種」から社会実装へ--
社会課題の解決に挑む各社の挑戦
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力