Salesforce.comは米国時間時間5月21日、異なるアプリケーション間でデータを連携させる新しい方法を実装したオンライン開発プラットフォームを発表した。
Salesforceの幹部らは、開発者向けイベントSalesforce Developer Conferenceにおいて、プログラミング言語Apexの新機能「Salesforce SOA」を発表した。Salesforce SOAを利用することにより、開発者はWebサービスプロトコルを介してアプリケーション同士を連携させることが可能になる。インテグレーション用に用意されたコードはSalesforceがホスティングし、実行する。
これまでも、ユーザーは顧客情報照会用のアプリケーションなどのように、Salesforceの販売用アプリケーションの情報をブラウザに表示するマッシュアップを、ウェブブラウザからデータを定義しながら作成することができた。
これに対し、Salesforce SOAではサーバ上でプログラム同士をリンクさせるので、より洗練されたシナリオを実現できると、Salesforce.comのデベロッパーリレーションズ担当バイスプレジデントAdam Gross氏は述べる。マッシュアップの例としては、ウェブから使える表計算アプリケーション「Google Spreadsheets」に顧客情報を表示し、操作するなどが挙げられる。
Salesforceは今回、ユーザーが、Webサービスへのアクセス方法の書かれたWeb Service Description Language(WSDL)ファイルを取り扱えるように、Apexに変更を加えたと、Gross氏は述べる。
ApexとSalesforce SOAはともに、12月に正式リリースされる予定。
Salesforceは同日、AppExchange Venture Networkを発表している。これは、起業家や投資家がSalesforceのアプリケーションプラットフォーム上で実行されるアプリケーションを作成できるように支援するプログラムだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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