IBMは米国時間5月22日、同社の「POWER6」プロセッサを初めて搭載した次世代UNIXサーバをリリースする予定だという。この計画に詳しい消息筋が述べている。
予定はだいぶ遅れたが、リリースの決定は朗報と言える。IBMは2004年に、2006年にはPOWER6プロセッサを出荷すると述べていた。
消息筋によると、2007年前半にリリースされるPOWER6ベースのミッドレンジサーバは1種類だけだが、後半になればさらに新製品が出てくると話している。
POWER6搭載サーバは、「POWER5+」搭載サーバより多くのチップを搭載することができる。搭載可能なチップ数は、POWER5+搭載サーバが32個、POWER6搭載サーバは64個となっている。
POWER6チップは、「POWER5」やより新しいPOWER5+チップと同様、2つのプロセッシングコアエンジンを備え、各コアがスレッドと呼ばれる命令シーケンスを2つ同時に実行できる(最初のサーバ向けデュアルコアチップであったPOWER4も2つのコアを持っていたが、各コアは1つのスレッドしか実行できなかった)。だが、POWER6のクロック周波数は4GHz〜5GHzで、POWER5+の2倍に達し、高パフォーマンス環境では5GHzを超えるとされている。
2つのプロセッシングコアエンジンを備え、各コアがスレッドと呼ばれる命令シーケンスを2つ同時に実行できる点は、「POWER5」やより新しいPOWER5+チップも、POWER6チップも同じである(最初のサーバ向けデュアルコアチップであったPOWER4も2つのコアを持っていたが、各コアは1つのスレッドしか実行できなかった)。だが、POWER6のクロック周波数は4GHz〜5GHzで、POWER5+の2倍に達し、高パフォーマンス環境では5GHzを超えるとされている。
POWER6チップには、現在は生産が段階的に中止されている「PowerPC 970」プロセッサでも使われていた、マルチメディアエクステンションである「AltiVec」が実装されている。IBMのブレードサーバやAppleのコンピュータは、以前は全面的にPowerPC 970を採用していたが、AppleはIntelに乗り換えてしまった。IBMは、今後はブレードサーバにPOWER6を利用していくという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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