ウィルコムとNTTコミュニケーションズは、スマートフォン「W-ZERO3」を小売店などのPOPとして利用する、電子POPソリューション「W-ZERO3 for Spot Media」を4月12日から販売する。
W-ZERO3 for Spot Mediaは、NTTコムのプラットフォーム「Spot Mediafor Mobile」を活用し、動画コンテンツを店頭のW-ZERO3端末にネット経由で一括配信するソリューションサービス。ウィルコムが端末の販売とPHSデータ通信サービスの提供を行い、NTTコムがコンテンツ配信プラットフォームとコンテンツ更新サービスを提供する。
このソリューションを利用することで、各店舗でのメディア交換作業が不要となり、コンテンツ更新のための人的な負荷やコストを軽減できる。また、サーバ上でコンテンツを一括管理できるため、コンテンツの誤放映を防止することも可能となる。
たとえば、100台を50ヵ所に設置して毎月コンテンツを更新する場合、従来のテレビデオやDVDを利用した際に発生するメディア交換作業(月10人日分程度)の稼動を削減できるという。
また、W-ZERO3端末の活用によって、売り場の急なレイアウト変更などにも柔軟な対応が可能。ウィルコムの定額プランに対応するため、通信コストを一定額に抑えられるとともに、月々のコスト管理が容易に行える。
各端末でいつどのコンテンツが放映されたかを、ログ情報として定期的に提供することも可能。複数の異なるコンテンツを放映している店舗の場合には、放映状況と実際の売上データを比較することで、どのコンテンツが有用かなどの効果測定を行うことができる。端末の稼動状況も把握でき、電源が切れて放映されていない端末がある場合には店舗に通知するなど、販促プロモーションの効率化も期待できるとしている。
端末台数100台以上、最低利用期間1年間での契約が必要。利用料金は、端末本体(アタッチメント、カバー、1GバイトのminiSDを含む)が、1台5万9800円から。月額利用料金は、配信頻度や素材の容量などによる個別見積りとなる。すでに、アサヒビールの店頭販促ツールとして、約1200台の採用が決定しているという。
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