NTTと東京大学は11月28日、ネットワーク上の情報や機器にucodeを割り当て、リモコン端末で操作可能とする会議支援システム「Conference@ID(カンファレンスエイド)」を発表した。NTTのサイバーソリューション研究所と東京大学の坂村健研究室が共同で開発したもの。
ucodeは、T-Engineフォーラムが提唱するユビキタスコンピューティング向けID体系で使用されるコード。Conference@IDでは、現実世界の機器とネットワーク上の情報をucodeで対応付け、リモコン端末から会議で使用する機器を検索・操作できるようにしている。
Conference@IDシステムは、ucodeと機器を結びつけるサーバ群、ucodeを用いて情報や機器を検索・操作するリモコン端末、リモコン端末の指令を受けて情報をサーバから取得して処理をする機器という要素で構成した。これにより、小さなリモコンだけで各機器の操作が行えるという。また、リモコン端末内には情報などを保存しないため、端末紛失による情報漏えいを未然に防げる。
リモコン端末の基本操作は、ビデオデッキやDVDプレーヤーなどを参考にして、「PLAY」「STOP」「FIND」「STORE」「MOVE」の5種類に絞った。「このような基本操作モデルを規定することにより、複雑になりがちな情報機器の操作をシンプルに提供できる」(NTT、東京大学)。
機器とリモコン端末の通信は、HTTPベースのプロトコルで処理し、データの内容はXMLで記述した。そのため、既存の企業内ネットワークの構成を大きく変更する必要がなく、利用しやすいという。
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