Microsoftは最近、これまで顧客対象としてこなかった人々、とりわけ写真家に、自社をアピールしようと試みている。
同社はいままで、クリエーター向けソフトウェア分野ではリーダー的な立場になったことが一度もない。おそらくこの分野のリーディング企業はApple ComputerやAdobe Systemsだ。しかし、Microsoftは「Windows Vista」の製品版リリースを見越して、特にデジタル写真の分野においてこのイメージを払拭しようとしている。
Microsoftは米国時間6月29日、「Icons of Imaging」と呼ばれるプログラムの立ち上げに際し、同社初の写真関連イベント「Pro Photo Summit」を開催した。同イベントでは、写真分野で巨匠またはイノベーターと呼ばれる人々の作品を展示したり、同社が主催する「Future Pro Photographer Contest」の優勝者が発表されたりする予定だ。
Microsoftは有名写真家のイベントを主催する他にも、写真愛好家に自社をアピールするため、さまざまな手を講じている。その一環として、同社は今週始め、英国新興企業であるiView Multimediaを買収した。iView Multimediaは写真編集ソフトウェアを専門にしていて、Adobeの「Lightroom」やAppleの「Aperture」のライバルとなるだろうと有力視されていた。
Microsoftはまた、現在普及しているデジタル画像フォーマットであるJPEGに取って代わることを目的とした新フォーマット「Windows Media Photo」の開発にも取り組んでいる。写真などデジタルメディアへの対応強化は、Windows Vistaの主な特徴として同社がうたっている機能だ。Windows Vistaは「Windows XP」の後継OSで、2007年1月に一般発売を予定している。
しかし、Macで「Adobe Photoshop」やApertureを使用している写真愛好家を、Microsoftが実際にどれだけ引きつけることができるのかどうかは不明だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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