マイクロソフト、新興市場でPCの従量課金サービスを開始へ

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:尾本香里(編集部)2006年05月22日 15時46分

 Microsoft Wordの文書を作成したいなら、数セントでどうぞ。さらに写真をダウンロードしたいですって?もう数セント支払って下さればOKです。

 これがMicrosoftの「FlexGo」の背景にある考え方だ。FlexGoは、Microsoftが今週発表する予定の新しい構想で、新興市場の人々がPCを簡単に手に入れられるようにするためのサービスだ。

 ユーザーは同サービスの下、利用した分だけ料金を支払う仕組みが設定されたPCを自宅に持ち帰り、利用することができる。はじめにPC代の半分を初期料金として支払い、その後は1時間あたり50セント〜75セントの利用料金を支払っていく仕組みだ。ユーザーは、この従量課金サービスの下でPCを数百時間使うと、PCの所有権を獲得できる。

 Microsoftの市場拡大グループで製品管理ディレクターを務めるMike Wickstrand氏は「FlexGoの真の目標は、フル機能のPCを持つという人々の夢を実現することだ」と説明する。

 FlexGoの料金は、利用するソフトウェアとハードウェアにかかった費用や、その国の通常貸出金利など、さまざまな要因によって異なる。Microsoftはすでにブラジルで同サービスを試験運用しており、今後数週間でロシア、インド、中国、メキシコでも試験運用をするなど、提供国を拡大する計画だ。

 Microsoftはここ数年、新興市場での活動に取り組んでいる。世界中で展開している低コストPCプログラムの一環として、低価格でのOSの提供、廉価版Windowsの「Windows XP Starter Edition」の提供などがある。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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