Ubuntu Linuxプロジェクトは今年中に、仮想化技術や32ビットと64ビットの各アーキテクチャをサポートするような画期的な製品をリリースしたいと考えている。
Ubuntu版Linuxの次期アップデート「Dapper Drake」は、当初の計画より6週間遅れの6月1日に公開される予定だが、同プロジェクトではこのオペレーティングシステムを「非常に堅固で、予測通りの結果」を必要とする人々に勧めていく。一方、Dapper Drakeの次にリリースされる「Edgy Eft」は、「全く新しいコードとインフラ」を持ち、「最先端の、驚くほど進んだ」ものになると、同プロジェクトを立ち上げたMark Shuttleworth氏が米国時間19日に明らかにした。
Shuttleworth氏はプロジェクトメンバーに宛てた電子メールのなかで、「eftは誕生まもなく、やっと現場に投入され、これから鍛えられようというところだ。また、これがEdgyの開発期間中に、Ubuntuの開発チームに期待されることでもある。主流とはやや離れた、不慣れもしくは未知の分野を探究して欲しい」と述べている。
Ubuntuディストリビューションは約2年前に誕生したものが、Linuxコミュニティではすでにその人気が高まっている。
Edgy Eftのリリース予定は2006年10月ごろとなっている。Edgy Eftは、XGLグラフィックスソフトウェアやSmart Package Managerなどをサポートする可能性がある。Smart Package Managerとは、ソフトウェアのインストールやアップグレードを簡単に行えるようにする機能だ。
しかしShuttleworth氏は、今度のリリースに搭載する機能を決めるのは自分ではなくコミュニティだとしている。
「Edgyの要件については、私は一切(もしくは、ほとんど(笑))強要しない。このリリースのイメージと実装は開発チームに完全に委ねる。Edgyに搭載されるものはほぼすべて、空想した新技術をあれこれ試せる開発チームから出てくるものになる。こうすることで、インフラに大きな進展があったり、素晴らしい作品ができあがる」(Shuttleworth氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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