Microsoftのある関係者は13日、既存ユーザー向けの追加情報がまもなく公開されることを明らかにした。ウェブサイトを見れば、SiSoftwareのSandraなど、メモリ帯域幅のベンチマーク情報を提供する診断ツールがある。
Microsoftも、システムのVistaへの対応度を数値で示すパフォーマンス診断ツールを開発中で、これをVistaに組み込もうとしている。
同システムには、Vista専用ドライバを搭載したグラフィックチップのほか、モニタのサイズに応じて数値は異なるものの、ある程度の容量のグラフィックスメモリも必須となる。たとえば、1280x1024ピクセル以下のモニタ1台を使うコンピュータは64Mバイトのグラフィックスメモリを搭載する必要がある。画面が大きくなると256Mバイトが必要になり、2台目以降のディスプレイにはメモリの追加も必要になってくる。
共有メモリを搭載したPC、つまりシステムとグラフィックチップがメモリを共有するPCでもAeroは利用できる。しかし、それには1Gバイトのデュアルチャネルメモリを搭載し、メインシステムが少なくともメモリの512Mバイトを利用可能でなくてはならない。
Microsoftによると、同製品ガイドに示されたAeroのシステム要件は最終ではないという。同社はこれまでのところ、Vista対応を示すロゴを表示するマシン専用にガイドラインをリリースしている。
Microsoftによると、上述のドラフト製品ガイドは、偶然公開されてしまったものであり、確定していない情報も含まれているという。同社はこれまで、Windows Vistaに対応していることを示すロゴを添付できるPCの要件をまとめたハードウェアガイドラインしかリリースしていない。
PCの購入者や、マシンの営業マンにとって、Aeroの利用要件を理解するのは難しいと、市場調査会社Directions on MicrosoftのアナリストMichael Cherry氏は述べる。同氏は、その例として、自分さえも、所有PCのメモリ帯域幅を把握していないと述べている。「メモリ帯域幅の調べ方さえ分からない」(Cherry氏)
Cherry氏は、Microsoftがこうした要件を一般のPCユーザーにも分かるようにかみ砕いて説明する必要があると、指摘する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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