大企業向けデータ管理市場で名の知られた企業であるEMCが、中小企業向けのストレージ市場に目を向け始めている。
EMCは米国時間2月6日、中小企業向けのハードウェアやソフトウェア製品をとりそろえた新しいブランド「EMC Insignia」を立ち上げた。
Insigniaの目玉商品は、750Gバイト〜6テラバイトの容量を備えたストレージディスクアレイ「EMC Clariion AX100」。低価格のシリアル ATAハードディスクドライブを搭載し、価格は5500ドルから。Windows、Linux、Solaris、NetWareをサポートする。
EMCは、初めてのペタバイト級ストレージシステムを先週発表したばかりだが、Insigniaブランドを立ち上げることによって、ベーシックなストレージシステムの重要性も強調していく構えだ。
EMC Insigniaの製品マネージャを務めるPat Leeは、「中小企業向け市場では、顧客が自分でインストールでき、簡単に管理できるストレージシステムを用意する必要がある。われわれのソフトウェアはこうしたニーズを実現するものだ」と述べた。
今後、Insigniaブランドの下で6種類のソフトウェアが提供される予定だ。EMCが最も期待を寄せている製品は、小売価格が1995ドルの「EMC Storage Administrator for Exchange SMB Edition」。Microsoft Exchange用のストレージ製品は運用が難しく、専門家の助けを借りなければならないことが多かったが、「この製品はこうした問題点を解消してくれる」とLeeは述べる。
また「EMC Visual SRM」という製品は、2つのバージョンが用意され、上位モデルは995ドルで提供される。基本モデルの容量は最大2テラバイト、上位モデルの容量は最大5テラバイトまで。
また同社は、バックアップおよびリカバリー用ソフトウェアの「Retrospect」も提供する。価格は399ドルから。また2台のWindowsサーバ間でデータを複製する「RepliStor」は、1ノードあたり995ドルで提供される。
また、ユーザーが安全にデータを共有できる「eRoom SMB Edition」は10ユーザーあたり995ドルから提供される。これは、フルエディションの機能縮小版となる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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