IBMは、現在進行中の企業電子メールソフトウェアを巡る戦いで、Microsoftの「Exchange」からIBMのLinux版「Lotus」ソフトウェアへ乗り換えたビジネスパートナーに最大2万ドルを支払うプログラムを開始して攻勢に出た。
米国時間3月30日遅くに発表された「Migrate to the Penguin」というIBM最新の報奨金プランは、MicrosoftのExchangeに対応するサードパーティーのコンサルタントやソフトウェア販売代理店の獲得を目指した同社の「Move2Lotus」プログラムを拡張したもの。
IBMは、Microsoft ExchangeからLinux版の「Lotus Notes」と「Lotus Domino」に顧客を移行させたIBMパートナーに、期間限定でキャッシュバックを提供する。金額は、Exchangeのライセンスユーザー1人(「シート」)あたり20ドルで、最大2万ドルとなっている。
さらにIBMは、Dominoを社内サーバにインストールするのではなく、顧客のDominoサーバを試験的にホスティングするサービスも実施する。
IBMとMicrosoftという法人顧客向けの電子メールおよびコラボレーションソフトウェアの最有力サプライヤー2社の激突は、拡張された今回の獲得キャンペーン以前にも何度かあった。
Microsoftは2006年1月、DominoデータのExchangeへの移行プロセスを簡略化する一連のソフトウェアツールをリリースした。
Microsoftの最高経営責任者(CEO)、Steve Ballmer氏は先ごろ行われたインタビューのなかで、「NotesからExchangeに移行する大企業がこれまでになく増えている」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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