ソフトイーサは3月17日、昨今のセキュリティに対する社会情勢を考慮し、「PacketiX VPN 2.0 Free Edition」の提供形態を変更すると発表した。
PacketiX VPN 2.0は、離れた場所にあるコンピュータやネットワーク同士を、暗号化されたカプセル化通信により接続でき、途中にファイアウォール、プロキシ、NATなどの既存の物理ネットワークが存在する場合や、拠点間のVPNの構築が困難な環境下でも、それらの障壁を回避してVPN(Virtual Private Network)を構築してできるVPNソフトウェアだ。
ソフトイーサはこれまで、業務利用を前提としない個人ユーザーに限りFree Editionを提供してきたが、3月31日をもって、個人ユーザー向けのライセンス配布を終了する。
一方、大学などの研究機関や非営利目的の研究団体および個人ユーザーには、引き続きFree Editionを提供する。しかし利用にあたっては、研究課題の内容や管理者、連絡先などを記した申込書の提出、ソフトイーサからの許諾証明書の発行、利用者とソフトイーサの覚え書きが必要となる。また、システム構築事例や研究の成果物をソフトイーサへ報告しなければならない。
今回、個人ユーザー向けの配布を中止するに至った理由は、ITシステム関係の識者、企業のシステム管理者より「PacketiX VPN 2.0は、使い方によってはセキュリティホールの要因やシステムクラックのツールともなりうるため、匿名に近い形でのライセンス取得が可能なFree Editionの配布形態を改善すべき」との意見が寄せられたためだとしている。
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