Microsoftは、リリースを予定している専門家向けのグラフィックアプリケーションに関して、一部の開発作業を一時期に中断している。同製品に複数のツールを付随させ、次世代OSである「Windows Vista」の市場投入に取り組むためだという。
同製品は「Expression Graphic Designer」と称されており、Microsoftが2003年に買収した香港のCreature Houseの「Expression」ツールに基づくものだ。同製品の最初のテスト版は、2005年6月にリリースされている。同製品は、Adobe Systemsが提供する「Photoshop」および「Illustrator」の競合製品として広く認知されているものの、Microsoftはこれを単独ではリリースしない意向だ。
同社で欧州/中東/アフリカ地域のプロフェッショナルデザイナー市場を担当するシニアプロダクトマネージャーWayne Smith氏は先週、「現時点で、これをスタンドアロン製品として提供する決定的な理由はない」と述べた。
ZDNet Australiaのインタビューに応じたSmith氏は、Graphic Designerのリリースにこれほど長い時間がかかっているのは、Microsoftが同アプリケーションの姉妹ツールとVistaを完成させるまでの間、開発作業の「大部分」を「一時中断」しているからだと説明している。
「これまで開発作業に没頭してきた成果が、何も実を結ばなかったというのとは違う」(Smith氏)
Smith氏によると、Microsoftは、Graphic DesignerをExpressionラインの「Interactive Designer」「Web Designer」の唯一の関連製品としてとらえているという。
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