Adobe Systemsは米国時間3日、携帯端末用Flashプレイヤーの次期バージョンである「Flash Lite 2」と、家電製品用「Flash Player SDK 7」をリリースした。
Flash LiteやFlash Player SDKを組み込んだデバイスでは、デスクトップPCのユーザーと同じようにFlashアニメーションが見られるようになる。また、これらの製品にはデバイス独自のユーザーインターフェース用にフレームワークを提供する狙いもある。
Adobeのモバイル/デバイスソリューション担当シニアバイスプレジデントAl Ramadanは声明のなかで、「世界中の消費者から、携帯電話やカメラ、テレビなどの各種デバイスに対応する魅力的なコンテンツやサービスを要求する声がある」と述べた。
両製品ともActionScript 2、Unicode、そしてXMLデータの処理をサポートしている。Adobeはさらに、各種新プラットフォームに対象を絞ったコンテンツ制作に必須な「Flash Professional 8」のアップデート版をプレビュー用にリリースしている。同社によると、モバイルアプリケーションの開発は、代替技術よりFlashを使う方が3〜5倍早いという。Adobeは、2005年Macromediaを買収してFlashを獲得した。
モバイル開発市場には、多くの企業が非常に高い関心を示している。2005年の終わりには、World Wide Web Consortiumがロンドンでセミナーを開催し、モバイル対応ウェブに関するビジョンを推進している。これと同時に、Opera SoftwareもFlash Player SDK同様の利便性を実現する「Opera Platform SDK」のベータ版を発表している。こちらはHTMLやCSSなどのオープンな規格がベースになっている。
Adobeは、Flashを搭載した携帯端末の出荷台数が2005年に1200万台から4500万台へ増加したことを明らかにした。Nokia、Samsung、Sony Ericssonなどが同社の顧客となっている。Adobeによると、Flash Liteを搭載するデバイスも2006年中に登場予定だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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